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2020/10/31
建築士・設計士

階段 あれこれ

階段 あれこれ

こんにちは、設計のA2です。今回は”住宅の階段”についてのお話を一つ・・

 

住宅の階段は ”上下階の連絡、移動”というシンプルな目的で使うツールですが

家の中の階段の位置によって、ご家族のライフスタイルを左右する重要な役割を

になっています。設計する側もとても気を遣う場所になります。

 

階段は大きく分けて 2種類に分けられます。

リビング内階段・・・一度リビングに入ってから2階に上がっていく階段のこと。

今の住宅はこれが主流で、設計の機会もとても多いです。

リビング外階段・・・玄関からリビングを経由しないで直接2階に上がっていく

階段、昔はこちらが主流でした。今でも時々ご要望があります。

 

それぞれのメリット・デメリットありますが、家の中の”生活動線”に関わることなので

設計、プランニングするときには必ず事前にお客様に確認します。まだイメージが

固まっていない場合でも、今後どんなライフスタイルを考えているのか?しっかり

お話を伺います。

 

このお宅は典型的なリビング内階段

吹き抜けのリビングの中を昇っていく感じ

移動中もリビングの様子がわかります。

 

 

 

 

上の2枚の写真もリビング内階段です。狭小地の典型的な手法を使いながら

1階リビングにどうやって”光”を届けるのか?がテーマでした。

 

 

上の2枚もリビング内階段。吹き抜けはないですが、玄関とリビングの視覚的な

連続性持たせ、その中にシースルー階段。ご家族の様子がどこにいてもわかります。

 

左の写真はリビング外階段。

玄関から直接2階に行くことができます。

あえて玄関正面に階段を設置、施主様のデザインイメージ

に合わせ和モダンな感じに仕上げました。

 

 

 

 

 

 

上の写真もリビング外階段・・・実はこのお宅2階がリビングになっています。

シースルーにしたのは、階段の視覚的な軽快感と外部から光を取り込むためです。

 

階段は 単に1~2階の移動手段だけではありません。階段の一部を別の用途にした

例が下の写真になります。

階段の途中に大きな踊り場をとり、ご主人の書斎を設けました。

リビングを見下ろす位置に設けることで、”ご家族との一体感を実現したい”

そんな思いが伝わってきます。

 

階段にもいろんな形があります。自分で ”ひな壇階段”と名付けました。

リビングに吹き抜けはないですが、階段のスペースを大きくとって”吹き抜け感覚”

を感じていただけるよう工夫しました。2階の窓からしっかり光が入ります。

 

制作中の階段です。階段は大工さんの造作仕事の中で、とても大変な作業の

ひとつです。設計図も大事ですが、大工さんの腕と経験が試される部分です。

とても複雑で図面だけでは計り知れない部分もあり、頭が下がります。

 

今回は 階段部分に焦点を絞ってお話してみました。

皆様の今後の家づくりに参考になればと思います。 ”階段あれこれ” でした。

 

 

 

 

 

 

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